ところが、その夜大変なことが分かりました。激しく体を掻きむしるのです。どんなにきれいにシャンプーしても止まりません。次の日からまたクリニック通いです。塗り薬と抗生物質で治療しても治りません。獣医師の先生は「ニキビダニ」の疑いもあると、2回の注射による治療をしました。「ニキビダニ」というとマルの恋犬レオのかかった怖ろしい病気です。でも、。4週間でようやく完治しました。

  マルの看病から続いて3ヶ月近い治療の連続ですから正直疲れ果てました。でもワンコは家族と思った瞬間から家族です。家族になった当日からの闘病ですけど、一度もペット屋さんに引き取ってもらおうなんて思いませんでした。

 今は、爺・ばあさん・息子の愛を一身に集めて、賢い成犬になりました。



 
 マルが逝って10日、爺は悲しみと絶望のあまり息子とばあさんに手をついて、マルの後を飼うことを頼みました。二人とも快く許してくれました。爺の年齢を考えると独断で決めることは出来ないのです。

 次に日、ばあさんとペットショップに行きました。ふと見ると目立たない片隅に妙に気が引かれるワンコが狭いゲージの中にションボリしていました。聞けばMix犬で親戚からあずかっているとのことです。抱き上げると爺のほっぺたに冷たい鼻を押しつけ舌でなめました。それで決まりです。
 ばあさんがエリーと名付けてくれました。
コテツお母様から手向けて頂いたお華です
 お墓は住み慣れたイヌツゲの木の脇を選んで作りました。
 ささやかに、香と水と花を供え、終わるといつもの道を一人で散歩しました。大声を上げて泣き、涙を思い切り流して、誰一人いない散歩道をマルの面影と一緒に歩みました。

 
 皆様からのたくさんのお悔やみと励ましのお言葉をいただきました。それがどんなに爺を悲しみと絶望の渕から救ってくれたことか、改めて深い御礼を申し上げます。

 マルは、元気な頃もサークル内のイヌツゲの木の下でいつも眠っていました。

 11月23日夜9時30分ころ、マルは爺のまわりを少し廻って、トイレに行くといって割と元気に外に出て行きました。しばらくしても帰ってこないので、行って見ると、イヌツゲの木の下で眠るようにして息絶えていました。
 最後の時を10年間住み慣れた場所に選んだのです。
        (右の写真は元気な頃のものです。)
 
 

 02年、10月に入るとマルはどこか元気をなくしました。
 500メートルも散歩すると途中で休むようになったのです。朝夕の散歩距離も4q程度だったのが日ごとに減って10月下旬には1qくらいになりました。獣医師の先生の診断はどの先生も心臓の病気ということでした。

 11月に入ると散歩の距離は500メートル、
100メートルと減少して爺を悲しませました。
 最後の2週間ほどはマルと並んで寝て、希望と絶望のふちをさまよいながら看病を続けました。
 

 

家族になった頃
霜の草野を走る
家族になって1ヶ月始め頃
始めての雪
家族になって1ヶ月中頃
何か臭う
家族になって1ヶ月末頃
何かいる
家族になって5ヶ月頃
枯れ野を走る
家族になって6ヶ月頃
散歩道
家族になって8ヶ月頃
初夏の水辺
家族になって11ヶ月頃
賢い成犬です
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